法律というのは、何か設計をするときに思想、目的があります。それこそが設計思想であり、何を目的にしているのかがわかります。規制することにおいてもそれははっきりとしており、原則としては規制は少しでも減らそうとするのが近代の法律の基礎ではありますが、それでも社会風紀のために規制することは多々あります。その一つが総量規制であり、これは端的にいってしまえば年収の三分の一以上の借り入れ、或いは貸し付けを禁止する規制となっています。設計思想としては、貸金需要者の借りすぎ、貸金業者の貸し付けすぎを抑えることが目的になっています。無人貸付機などの登場によって、かなり借りるための心理的なハードルが低くなってきたという社会的な風潮があり、これが問題になったわけです。借りること自体は自由であるべきですが、これにも一定の制限をつけないとまずい状態になりつつあったわけです。総量規制とは貸金業者への掣肘でもあるわけです。いざという時にキャッシングやカードローンなどで借りることができるのは、相当に有難いサービスといえますが借りすぎることはよくないです。自制心があればよいですが、ない人もいますから、一定の制限を強制的につけたわけです。